あらすじ
ここは賑やかな繁華街を抜けた先に、ひっそりと佇むバー。
扉を開ければ、柔らかな灯りと、グラスが触れ合う微かな音だけが、静かに空間を満たしている。
カウンターの向こうに立つのは、一人のマスター。
相変わらず、訪れる客の悩みに静かに耳を傾けている。
この店を訪れる者たちは、どこか似ている。
笑顔を浮かべながらも、その奥に何かを抱えている者ばかりだ。
だが彼は、それを無理に聞き出そうとはしない。
ただ静かにグラスを差し出し、その人に合った一杯を置くだけ。
そして今夜も――
チャリンチャリンと入店音と共にまた一人、行き場のない想いを抱えた客が、この場所へ足を踏み入れる。
さて、今夜のお客さんは、どんな悩みを抱えているのだろうか。