あらすじ
すごい自分になりたい――
そう願ったことがある。
たとえ、今のあたしが消えたっていい。
さえない女子プロレスラー、大月舞依。
同期で親友、黒木レイコとの差は広がるばかり。
そんなある日、舞依の中に“何か”が入り込む。
それは、昭和のプロレス界を生きた豪傑の魂だった。
その日を境に、舞依は生まれ変わる。
だがそれは「あたし」自身の強さなのか。
強くなるほどにズレていく。
自分と、身体と、そして、心。
これは、最弱の女子プロレスラーが“本物”に近づいていく物語。
そして――
自分でなくなっていく物語。