あらすじ
放課後の理科室で出会った“どこか消えてしまいそうな少女”と、男主人公。
光や水といった「形のないものの美しさ」を語る彼女に惹かれながらも、主人公は彼女の言葉の意味を理解できずにいた。
「何ひとつ永遠なんてなくて、いつか、すべてにかえるのだから」
そう語った彼女は、ある日突然学校から姿を消す。理由もわからないまま時間だけが過ぎ、やがて主人公は理科室に残された一つのガラス瓶と手紙を見つける。
そこに綴られていたのは、「忘れてしまうこと」を前提にした優しい別れと、儚さの中にある美しさを肯定する言葉だった。
彼女との記憶さえいつか薄れていくと知りながらも、主人公は“消えていくからこそ輝く瞬間”の意味を理解していく。
これは、永遠ではないからこそ美しい――そんな想いに触れた、ひとつの短い恋の物語。