あらすじ
高校二年生の天原有《あまはらゆう》は、VRゲーム『マギアクエスト』を遊ぶごく普通の男子高校生。
……ただし、少し小柄で中性的な見た目のせいか、ネットではなぜか女の子と間違われがちだった。
ある日、親友アキラと同時ログインしたはずのゲーム世界で、有は謎の事故に巻き込まれる。
目を覚ますとそこは、ゲームによく似た異世界《バルハラ》。しかも有は、金髪碧眼の美少女の姿に変えられたうえ、“聖女”の力を与えられていた。
一方、ネットでは素性を隠していた親友アキラもまた、エメラルドグリーンの髪を持つ絶世の少女の姿でこの世界に現れ、“勇者”の力を授かっていた。
世界を侵食する魔王アンゴルモアを浄化してほしい――。
そう世界の管理者デウス・エクス・マキナに頼まれた有たちは、元の世界へ帰る手がかりを探すため、しぶしぶ旅に出ることになる。
だが、この世界に現れた魔物たちは、ただの討伐対象ではなかった。
ゴブリンも魔獣も、それぞれの言葉と暮らしを持ち、傷つき、憎み、そして生きていたのだ。
“魔法少女”のような姿で戦うことになってしまった有は、魔女と恐れられながらも、反転魔法によって聖なる力を解き放っていく。
けれどその心の奥には、聖女とは呼べない、赤く昏い感情も眠っていて――。
これは、TSしてしまった男子高校生が、
勇者となった親友の少女とともに、
作られた世界の真実と、自分自身の本当の姿に向き合っていく物語。
魔法少女は魔女ですか?
いいえ、実は聖女でした。