あらすじ
ある日突然、世界は崩壊し、姉は“悪魔”、妹は“死神”として別々の世界へと分断される。
姉は感情を奪う存在として黒い鎖を操る悪魔となり、妹は死を回収する存在として白い鎌を持つ死神となった。
しかし二人は気づかない。
本来は“一つの魂”だったということに。
悪魔として生きる姉は奪うたびに、誰かの感情の中に“懐かしさ”を感じ始める。
死神として生きる妹は、死を回収するたびに“名前のない誰か”を思い出し続ける。
やがて二人は一瞬だけ世界の境界を超えて邂逅するが、その接触は世界の管理者によって即座に分断されてしまう。
それでも残ったのは、「確かに誰かがいた」という消えない記憶のノイズだった。
やがて明かされる真実。
二人は元々一つの魂であり、世界の均衡を保つために“悪魔”と“死神”へ強制的に分割された存在だった。
しかし姉妹はその運命に抗い、互いの存在を取り戻そうとする中で“共鳴”を発生させる。
悪魔でも死神でもない、銀色の存在——“共鳴体”へと進化し、世界の法則そのものを上書きしていく。
最終的に管理者は崩壊し、黒と白の概念すら消失する。
残されたのは、ただ“二人で一つである存在”。
新たに生まれた世界に名前はない。
ただ姉妹はそれをこう呼ぶ。
——「私たち」