あらすじ
冷酷と恐れられる王太子アルノーには、誰も知らない古い傷がある。
そして、彼の婚約者リゼルにもまた、決して他人に触れさせない理由があった。
美貌ゆえに幼い頃から幾度も危険に晒されてきたリゼルは、
強く、冷たく、隙のない令嬢として宮廷に立つ。
一方でアルノーは、王家の継承者として誰より苛烈に政と向き合い、
人を寄せつけない王太子へと変わっていた。
最悪の政略から始まったはずの婚約。
けれど二人は次第に、ただの婚約者ではなく、
互いの思惑と矜持を預け合う“相棒”になっていく。
これは、
触れられない令嬢と、心を閉ざした王太子が、
雪と血の記憶の先で、
少しずつ、少しずつ、たった一人を欲していく物語。
簡単には愛を囁けない。
簡単には抱きしめられない。
それでも、誰より深く隣に立とうとする二人の、
静かで冷たい宮廷恋愛譚。
※即溺愛・ざまぁ・チートはありません。
傷を抱えた二人が、時間をかけて信頼と執着を育てていく物語です。