あらすじ
王宮魔法省の魔導エンジニア・ゼノ(前世は過労死したインフラエンジニア)は、剣と魔法のファンタジー特有の「泥臭い努力」や「無駄なドラマ」を非効率の極みとして忌み嫌っていた。
魔王討伐の命を受けた彼は、生身の人間ではなく、自律型魔法人工知能『自動勇者(オートメーション・ワン)』を召喚する。
自動勇者はゼノが組んだマクロに従い、感情も疲労もなく完璧な効率でタスクをこなしていく。スライムの無限湧きポイントに一晩放置されてレベル上限に到達し、試練の迷宮では謎解きを無視して壁を物理的にぶち抜き、聖剣だけを最短ルートで回収。
そして迎えた魔王との最終決戦。深夜のバッチ処理で玉座に直接転送された自動勇者は、名乗りを上げる魔王の言葉を無視して連続攻撃を開始する。さらには小石をぶつけて魔王の「第二形態への変身モーション」を強制キャンセルし、悲しき過去を語る隙すら与えず、実質戦闘時間わずか3分で魔王を完全消滅させてしまう。
翌朝、定時に出社したゼノは、パニックに陥る国王にドロップアイテムの「魔王の王冠」を事もなげに納品。プロジェクト完了の報告と共に、2週間の有給休暇へと旅立っていく。
王道展開を現代ITの「RPA」と「マクロ」で徹底的に効率化し、ドラマも苦労もすべてスキップして世界を救う、超効率的・放置系ざまぁコメディ!