あらすじ
天界には、清らかで完璧な天使だけが存在する――はずだった。
しかしその常識を根底から壊す存在がいた。
おバカ天使・ルル。
彼女の夢はただひとつ。
「堕天使になってカッコよくなること」
だが問題は、そのやり方が根本的に間違っていることだった。
どれだけ“悪いこと”をしようとしても、
困っている誰かを見れば即座に助けてしまい、
結果として天界の安定度を上げてしまうルル。
その行動はもはや堕天どころか、
“奇跡的に天界を良くしてしまうバグ”だった。
そんな彼女を管理するのは、冷静で厳格な上司・セラフィム。
毎日振り回され、怒鳴り、頭を抱えながらも、
なぜかルルを完全には見捨てられない存在。
ある日ルルは、壊れかけた堕天使と出会う。
「壊れるしかない」と諦めた存在に対して、
ルルはいつもの調子でこう言ってしまう。
――「じゃあ、止めましょう!!!」
その無謀で真っ直ぐすぎる言葉は、
やがて“壊れたものの名前”を取り戻す奇跡へと繋がっていく。
戦いの末、世界は救われる。
だがそれは完璧な勝利ではなかった。
堕天でも天使でもない、
“途中のまま生きていく存在”が残っただけだった。
そしてルルは今日も変わらない。
怒られ、突っ込まれ、失敗しながら――
それでも誰かを救ってしまう。
スピンオフでは、研修生としてさらに問題行動を重ね、
天界の記録を次々と“測定不能”にしていく。
しかしそのすべてが、なぜか世界を少しだけ良くしてしまう。
これは、
堕天したいのに天界を救ってしまう、
おバカ天使の矛盾だらけの成長(?)物語。