あらすじ
目次
第1章 死なない兵士
1-1:炎の街に降り立つ
1-2:任務だけを遂行する男
1-3:感情を捨てた理由
第2章 瓦礫の中の少年
2-1:気配
2-2:少年との出会い
2-3:あなたは守るために来たの?
第3章 戦場の本当の犠牲者
3-1:連れて行くしかない
3-2:壊れた家、残された人々
3-3:兵士は兵士とだけ戦えばいいのに
第4章 正義の名の下で
4-1:避難民たちの小さな時間
4-2:命令
4-3:この命令の先にあるもの
第5章 命令と良心
5-1:少年の言葉
5-2:初めての拒絶
5-3:守るために戦う
第6章 逃がすための戦い
6-1:最後の道
6-2:背中を押す男
6-3:迫る追撃
第7章 誰のための戦争だ
7-1:ここから先へ行け
7-2:一人で立つ
7-3:誰のための戦争だ
第8章 生き残った声
8-1:静かになった戦場
8-2:忘れない
8-3:空を見上げる
あらすじ
幾度もの戦場を生き延び、“死なない兵士”と呼ばれてきた特殊部隊員。
彼は感情を捨て、命令だけを遂行することで生きてきた。
正義も救済も信じず、戦場をただの任務の場として処理する男だった。
しかし、激しい戦火に包まれたある市街地で、一人の少年と出会ったことをきっかけに、彼の中で何かが揺らぎ始める。
瓦礫の下に埋もれていく暮らし。
逃げ惑う母親たち。
傷ついた老人たち。
そして、ただ生きたいと願う子どもたち。
戦争の中で最も深く傷ついているのが、武器を持たない弱い立場の人々である現実を前に、彼はこれまで見ないふりをしてきた矛盾と向き合わざるを得なくなる。
やがて下された新たな命令は、彼に究極の選択を迫る。
兵士として従い続けるのか。
それとも、一人の人間として守るべきものを選ぶのか。
これは、戦うために作られた男が、最後に“守る強さ”を知る物語。
国家の正義と個人の命がぶつかる戦場で、一人の兵士が問い続ける。
この戦争は、いったい誰のためのものなのか。