あらすじ

一度死んだ男、男でもなく女でもない美少女の姿で復讐の旅をする――。 四つ歳の離れた妹が十八才になったのを機に暴力まみれの日々と別離し、墓所の管理人として新たな人生を歩み始めた青年イングヴァル。 妹のアンネッテ、そして育ての親である叔父と穏やかな生活を送っていたが、過去と完全に決別できなかったイングヴァル自身の愚行が要因となり、妹と叔父は無残に殺され、自らも死に瀕することになる。 死の間際、イングヴァルは「生きたい」と願う。「生きて、家族を死に追いやった男達に復讐を果たしたい」と強く願う。その願いはなぜか叶えられ、死の淵から戻ったイングヴァルだったが、目覚めた彼の姿は日本刀を携えた見知らぬ少女になっていた。 それから半年、復讐相手となる四人の男達を捜し求めながら、イングヴァルは少女の身体で旅を続けている。 その身体の本来の持ち主である少女、紫堂連は自らの一族にかけられた呪いを断ち切る方法を知るために、極東の国からやって来た。 十五才で家を出て二年、自らも進行性の呪いに身体を蝕まれながらその方法を知る人物の手掛かりを追い求めていたが、ある日死にかけの男に声をかけたことによって、その男に身体を乗っ取られる事態に陥った。 身体の主導権はイングヴァルに奪われたが、その意識は今も身体の中にあり、二つの魂が一つの身体に宿る状態にある。 男でも女でもない身体の持ち主であるという秘密も抱え続ける連は聡明且つ冷静沈着、粗暴で傍若無人な性質を持つイングヴァルとは時に対立することもあるが、自らの目的も人捜しであることから現状を素早く受け入れ、今はそれぞれの目的を果たすことを第一に考えている。 性格も育った環境も、その目的の意図も異なるイングヴァルと連の〝二人旅〟 心の拠り所だった家族を殺した男達に復讐を果たしたい男と、家族を救うために希望を見つけたい少女。 自らが犯した罪を胸中に秘めながら復讐を果たすという目的に向かって邁進する男の旅の終わりにあるのは希望か、絶望か、それとも新たな旅の始まりか。

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小説を読もう2026/04/15
  • 現在の作品バイオレット・ヴェンデッタ 殺意と色と人情の復讐旅