あらすじ

海辺の岩場で暮らすペンギンたちの中に、たった一羽だけ、胸のあたりにうすいむらさきが混じったペンギンがいました。 色がちがうというだけで仲間外れにされ、ひとりで泣いていたその子は、ある日、見張り岩で長老ペンギンと出会います。 長老もまた、昔は仲間外れだったこと。 本を読むうちに、この海の向こうにはいろんな生きものがいると知り、「ここに無理して混ざらなくてもいい」と思えるようになったこと。 その話を聞いたむらさきのペンギンは、長老の小屋に通い、本を読み、ノートを書くようになります。 やがて嵐の日、むらさきの知識は少しだけみんなの役に立ちます。 冬が近づき、干し魚の備蓄が足りなくなりそうになったときには、「最後のほうに並ぶペンギンが損をしないように」と静かに計算を始めます。 助かったと言ってくれるペンギンもいれば、頭のいいやつはこわいと距離を置くペンギンもいる。 それでも海は毎日ちがう顔をして、むらさきの毎日も続いていきます。 みんなとちがう色を持った一羽の、少し苦くて、でもやさしい海辺の物語です。

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カクヨム
カクヨム2026/04/15
  • 現在の作品【児童書】見張り岩のむらさきペンギン