あらすじ
ある朝、株式会社諸々企画に勤める二十八歳の厄神涼のスマートフォンに、チープな電子音とともに通知が届いた。
「本日中に最も話しかけにくい女性従業員と昼食をご一緒ください。未達成の場合は死亡となります。何卒よろしくお願いいたします」
差出人は地獄。
ただし誤配だった。
本来は女性を弄んできた男への制裁ミッションが、恋愛経験のほぼない一般人に届いてしまった。
担当悪魔のりりは「ごめんね」と言ってポップコーンを取り出した。取り消しは不可。拒否も不可。やるか死ぬかしかない。
かくして涼は、達成のたびに妙なスキルを得ながら、理不尽なミッションをこなし続けることになる。
「相手が今日食べたいものがわかる」
「触れられたいかどうかがわかる」
「話したいことを抱えているかわかる」
――恋愛攻略には使えないが、なぜか女性を助けることにだけ使える能力ばかりが積み上がっていく。
加害と救済が同居した、地獄発・誤配着の恋愛サバイバル。