あらすじ
集灯町の外れに、ひっそりと佇む廃校舎の灯影小学校。
夏休み初日に誰もいない廃校舎からピアノの音色が聞こえてきた。
明日から解体される廃校舎でピアノを弾いていたのは、大学生のカノンお姉ちゃん。
福大、雷斗、賽、まつり、そして雪女の白雪。小学生の仲良し五人組は、カノンお姉ちゃんと一緒に七不思議を周るが何も起こらない。
そして、その夜。子供達がいなくなった。
親達は慌てて廃校舎へ向かう。
そので待っていたのは、かつての幼馴染のカノン。
カノンと共に七不思議の真実を体験する福大達と大人達。
彼らが見た七不思議は、噂に聞くような恐ろしい怪異ではなかった。
七不思議は、カノンの心が壊れていく過程そのものだった。
そして、
福大たちの親も、かつてこの学校に通っていた。
彼らはカノンを助けられなかった。
カノンは言う。
「助けてって言ったのに……誰にも届かなかったの。」
福大たちは涙を流しながら叫ぶ。
「今なら言えるよ。助けてって言って。僕たちが助けるから。」
その言葉に、カノンは初めて心からの笑顔を見せる。
「……ありがとう。」
カノンと子供達、親達が廃校舎の七不思議を巡り過去と向き合う物語