あらすじ
コクピットを開け、大地に降り立った瞬間、ザナトゥの胸の内に渦巻いた感情は、自身にも言い表せるものではなかった。
後悔、喜び、自嘲、安堵――それらは互いに絡み、ぶつかり合い、どれが主でどれが従なのかも判然としない。形を定めぬまま濁流のように荒れ狂っていた。
確かなことはただ一つ。自分はこの名もなき辺境の惑星で死ぬのだ。ちっぽけな英雄願望を抱いて。
あああああああ――!
ザナトゥは叫んだ。喉を引き裂かんばかりに叫んだ。だが渇ききった大地は一笑に付すかのように砂混じりの熱風を吹き返すだけだった。