あらすじ
――硬くなったその体が、今にも動き出しそうで、動くはずがないのにずっと食い入るように見つめた。
涙は出なかった。
僕は親指でそっと、シャドウの閉じている目を開け、昨日のように元気に動き出すのを待った……
ヒナから育てた青いセキセイインコ、『シャドウ』。
七年間、共に過ごした。
背中にガン腫瘍を患ったシャドウがもう長くはないことは分かっていた。
いつかは死ぬのだと、ぼんやりとだが分かっていたつもりだった……。
シャドウの死を目の当たりにしたその時、高校一年の僕は何を感じたのだろう。
ノンフィクション