あらすじ
発情のない“出来損ないのオメガ”アルヴァは、婚約者ジークフリードの変化と義弟ココの侵食に苦しむ。愛を奪われる中、彼を陰で救う“仮面の男”の正体とは――。
アストレイア帝国北方――。
公爵家の跡取りでありながら、発情のこない“出来損ないのオメガ”アルヴァ・レーヴェンハルト。
唯一の救いは、幼い頃から婚約者として寄り添ってくれたアルファのジークフリード・ヴァルステッドだった。
彼の優しさだけが、アルヴァの心を支えていた。
しかし、家族を事故で失った半年後。
勘当されていた伯父が義弟ココを伴って屋敷へ戻り、レーヴェンハルト家を掌握する。
天使のように美しい容姿。
無邪気さの裏に潜む計算高さ。
そして、ジークフリードの視線を奪うほどの魅力。
かつて自分だけに向けられていた愛情が、少しずつ遠ざかっていく痛み。
「僕は君の、いったい何……?」
ジークフリードたちと帝都ルミナスへ転居したアルヴァは、愛も家も失いかける。
だがその陰で、彼を救う“仮面の男”がいた。
その男こそ――
三角関係×陰謀×溺愛。
切なく温かなBLファンタジー。
◆キャラクタープロフィール
◆アルヴァ・レーヴェンハルト(19)/オメガ
公爵家跡取り。黒髪黒瞳の青年。料理・菓子作り・薬草が得意。
発情期が来ないことを悩んでいる。
婚約者ジークフリードを深く愛しているが、最近距離を感じている。
◆ジークフリード・ヴァルステッド(19)/アルファ
公爵家三男。銀髪灰眼の美丈夫。アルヴァの幼なじみで婚約者。
優しいが感情を隠すタイプ。帝都で秘密の任務に就いている。
◆ココ・レーヴェンハルト(18)/ベータ
アルヴァの義弟。金髪青眼の美少年。天使のような外見だが計算高い。
ジークフリードに好意を寄せ、アルヴァにだけ辛辣。
◆グラディス・レーヴェンハルト(伯父)
家督問題で戻り、ココと共に屋敷を掌握。
帝都の陰謀に深く関わる。
◆仮面の男(年齢不詳)
カーニバルの夜にアルヴァを救った謎の人物。
優雅で強く、アルヴァの心を揺さぶる存在。
◆世界観
・国名:アストレイア帝国
・帝都:ルミナス
・主人公の家:北方の名門レーヴェンハルト公爵家
・階級制度:アルファ/ベータ/オメガが社会の基盤