あらすじ
1917年。世界は鋼鉄と硝煙に包まれ、空の覇権は巨大な飛行船から、速く鋭い「飛行機」へと移り変わろうとしていた。
第一次世界大戦下、アフリカ東部ドイツ領マヘンゲ。そこでは「アフリカのライオン」と謳われるレト=フォルベック将軍率いるドイツ軍部隊13,000名が、絶望的な包囲網の中にいた。彼らを追い詰めたのは敵軍の銃弾ではない。猛威を振るうマラリアと、一錠の薬さえ通さないイギリス海軍の完全なる海上封鎖だった。
この絶体絶命の窮地を救うため、ドイツ軍部隊は前代未聞の作戦を立案する。それは、空爆という主役の座を追われ、今や「空飛ぶ標的」と化した巨大飛行船L59(通称:銀のクジラ)に、300万錠のマラリヤ特効薬キニーネを含む13トンの物資を積み込み、赤道を越える5,800kmの片道特攻補給を敢行することだった。