あらすじ
山で生きるマタギの男は、ある日突然、町長の一言でケーキ屋を任されることになる。
しかし用意されていたのは立派な店だけで、肝心の材料も道具も何ひとつなかった。
仕方なく男は、山で手に入るものだけを使い、“ケーキのようなもの”を作り始める。
それは見た目も味も、誰もが知るケーキとはまるで違うものだった。
それでも少しずつ、人が集まりはじめる。
だが――“本物”を求める声もまた、次第に大きくなっていく。
これは、何もない場所で工夫を重ねる男と、
「本当に必要なものとは何か」を問いかける物語。