あらすじ
瀬戸内海に浮かぶ穏やかな島、小豆島。
高校の修学旅行でこの島を訪れた**天城将(あまぎ・しょう)と木村光(ひかる)**を待っていたのは、オリーブの香りではなく、首に食い込む冷たい金属の感触だった。
「これより、国家戦将棋適性試験を開始します」
突如として告げられた、悪夢の再開。
かつての英雄たちの子供たち――将、光、そして隣り合うアパートで育った沼田あこと**野口花鶏(あとり)**は、学校間の対立を煽る「バディシステム」によって、運命を強制的に連結させられる。
だが、今回の盤面には決定的な「バグ」が存在した。
運営側の駒である「からくり兵」とは別に、圧倒的な戦術で戦場を蹂躙する第三勢力。その指揮官は、天才ゲーマー「アマシロ」こと、将の妹・**天城澄花(すみか)**だった。
「お父さんが消せなかったものを、私が終わらせてあげる」
父・盤が「廃止」しようとしたシステムを、娘・澄花は「攻略(ハック)」しようと目論む。兄妹が敵味方に分かれ、かつての戦友たちの子供たちが銃を手に取り合う。
二十年前、種田が手帳に刻んだ**『全員、生きた』**という祈りは、再び繰り返される絶望を打ち破れるのか。
知略の将、狙撃の光、地形を愛するあこ、そしてリベロの魂を継ぐ陽太。
新世代の「歩兵(ポーン)」たちが、名前を武器に、明日という名の「成駒(なりこま)」を目指して走り出す。
からくりデス・ゲーム第3弾