あらすじ
頼れるのは腰に伝わる振動と、隣に座る相棒のコールだけだ。
舞台は北海道。青いZC31Sで参戦する和希と楓を待っていたのは、雨と泥にまみれたサバイバルだった。
刻一刻と変わる路面状況。コーナーの番手を書き換えるほどの悪条件の中、コンマ一秒を削り取るため二人は限界のラインを攻め続ける。
だが、過酷な林道は確実にマシンの体力を削り取っていた。
迫り来る致命的なメカニカルトラブルの予兆。一切の猶予を与えず、無情にも迫り来るTCインの時間。
限界を迎えるのはマシンか、それとも――。
秒単位で削り合う極限のタイムマネジメントとラリーの裏側。
プライベーターの意地と執念が詰まった、ラリー参戦記。