あらすじ
「君は退屈だ」
身勝手な理由で一方的に婚約破棄され、辺境へと追いやられた伯爵令嬢イレーネ。
しかし彼らは知らなかった。彼女の正体が、王宮の心臓部である『結界型暖房炉』をたった一人で維持し続けていた天才魔導技師だったということを。
辺境で小さな工房を開いたイレーネは、彼女を守るために市場の素材流通さえ裏で操作する力強い商人・グレンに不器用に愛されながら、本当の居場所を見つけていく。
一方、すべてを知って復旧を頼み込む王子に、彼女は淡々と告げる。
「結界層から定着させ直すので三年かかります。そして、私以外に直せる人間はいません」
唯一の技師を失ったことに気づくのが遅すぎた王宮は、なす術なく凍える厳しい冬を迎えるのだった。
※サクッと読める、婚約破棄からのハッピーエンド&ざまぁ読切です!"