あらすじ
九龍の薄暗い部屋で、ただひたすら型を磨く男・李影辰(レイ・ジン・サン)。
彼の拳は静かで、精密で、内に向かう。
対する陳笑龍(チャン・シウ・ロン)は、派手な失敗を笑いに変え、フォロワー13万を超える動画で人々を楽しませる。
彼の拳は明るく、観客を巻き込み、外に向かう。
二人は同じ闇ネットのAI「Shade」を使いながら、SNS上で火花を散らし続ける。
やがて低予算アクション映画の撮影現場で初めて顔を合わせ、役を巡って衝突する。
笑う龍と影の住人。
二つの正反対の拳が、何度もぶつかり、削れ合いながら——
やがて同じスクリーンに並ぶ日が来る。
これは、静かな拳と笑う拳が、
九龍の夜の中で初めて「本物」と呼べる何かを見つけていく物語。