あらすじ
100年前に婚約破棄された公爵令嬢アリアベルは、王太子との縁が切れたことをきっかけに、ただ自由に旅に出ることを決めた。
――その選択が、すべての始まりだった。
彼女が歩けば経済が動き、
一言を発すれば国家が揺れ、
気づけば人々は祈りを捧げていた。
やがて信仰は集まり、神々すら彼女に力を与え始める。
それは奪うためではない。
彼女を通じて、信仰という“力の源泉”に触れるため。
結果としてアリアベルは、
複数の神の加護と神威を宿し、
人でありながら神格を持つ存在――事実上の唯一神へと至る。
だが当の本人は、まったく気にしていない。
「……次はどこへ行こうかしら」
世界が完成し、争いが消えた後も、
彼女は変わらず歩き続ける。
理由などない。
ただ、行きたいから。
これは、
世界の中心でありながら、どこまでも自由な少女の物語。
――それでも、彼女は旅をする。