あらすじ
辺境の村で畑を耕し、最弱モンスターのスライムしか倒せないただの村人・アルト。
ある日、裏山で大好物のキノコを探していた彼は、うっかり古代の転送罠を踏み抜き、気づけば魔王城の謁見の間に放り出されていた!
「侵入者として即座に殺される……!」
そう覚悟し、恐怖でガタガタと震えるアルト。
しかし、魔王と最高幹部「四天王」たちの反応は予想外のものだった。
「魔眼をもってしても魔力を感知できない……完全に気配を消し去る神の御業!」
「あの巨大質量の落下物(老朽化した天井の飾り)を、最小限の動きで回避するとは!」
――違う、魔力がないだけの一般人だからだよ!
――腰が抜けて倒れ込んだだけだよ!
必死の心のツッコミも虚しく、その「底知れぬ実力(無力)」と「謙虚さ(命乞い)」を絶賛されたアルトは、あれよあれよという間に魔王軍四天王の【筆頭】に任命されてしまう。
もし本当はただの村人だとバレたら、一瞬で灰にされる絶対絶命の状況。
スライムしか倒せない最弱の男が、ハッタリと(周囲の勝手な)勘違いだけで魔界の頂点に君臨する、胃痛必至のすれ違いコメディ開幕!