あらすじ
「……うお、すみません。……え?」
昼下がりの住宅街。柔らかな日差しがアスファルトを照らし、近くの家からテレビの笑い声がかすかに聞こえてくる。
そんな静かな通りをのんびりと歩いていたときだった。
横道から二人の男がすっと現れた。危うくぶつかりそうになり、おれは反射的に立ち止まった。
おれは軽く会釈し、体を横にずらして通り過ぎようとした。だが、なぜか男たちもまた横へずれ、おれの進路をぴたりと塞いだ。
二人とも帽子を被り、きっちりとしたスーツ姿で、どこかお堅い雰囲気をまとっている。
「あの、なんですか……?」
おれはおそるおそる訊ねた。
「あなた、特許侵害をしましたね」