あらすじ
<完結確約>
大手企業の経理・財務を担当する38歳の独身女性は、勤務先で営業課長を務める49歳の既婚男性と不倫関係にある。
相手の言葉を信じたい彼女は、その恋の行方を占い師に語り続ける。
課長と直接交わることのない占い師は、女性の言葉だけを受け取り、その関係を運命であるかのように繰り返し肯定していく。
そうして積み重なった解釈と期待は、女性自身を少しずつ壊し、不倫関係の輪郭をも歪ませていく。
誰もが自分に都合のいい意味を求めるなかで、現実だけが少しずつ形を失っていく。
やがて壊れるのは恋だけではない。
不倫の内側と外側から進む瓦解を描く、心理ホラー小説です。