あらすじ
これは、愛によって壊された世界の物語。
女王ムスカリ=ダルカネットゥによって、たった一代で築かれた王国。
その支配のもと、エクリプシア大陸は均衡を保っていた。
ムスカリは愛を知り、一人の少女を産んだ。
それが、運命の歯車を狂わせたのだった。
少女の名は――シャルト。
ムスカリによってアンデット、死神、吸血鬼、人間の血を混ぜられた
“混合種血型異例少女”として、死ねない体を与えられる。
やがてその魂は、人間の少女へと移される。
共感の力を持つ彼女は、シャルトの記憶と痛みを受け継ぎ、
世界の理を覆す存在となっていく。
死を司る冥華国、血を嗜むサングレア、
死に損なった者たちの国ネクロメリア。
そして、ダルカネットゥ王国の王族たち。
幾つもの国と運命を巻き込みながら、
やがて少女は、母を殺すための戦争へと進む。