あらすじ
乙女ゲームの王太子・エドワードに転生した俺が目覚めたのは、正に婚約者リリアーヌを断罪する「逆ハーレムルート」の真っ只中だった。
周囲の令息たちはヒロイン・ミアの涙に酔いしれ、無実の罪でリリアーヌを追い詰める。
だが、俺は知っている。彼女が五歳から受けてきた王妃教育の重みを。
そして、ヒロインが振りまく「悲劇」の裏にある、お粗末な自作自演の数々を。
「思い出の品の破壊? ミアのゴミ箱を調べろ。謝罪文がそこにある 」
「階段からの突き落とし? この傾斜角と立ち位置では、そんな転び方をするはずがない 」
俺が求めているのは、甘ったるいハッピーエンドではない。
前世の知識と現世の法、そして緻密な現場検証。
「愛」を免罪符に王家の血統を汚損する行為は、国家を根底から腐らせる「猛毒」に他ならない 。
これは、ヒロインが愛を語る物語ではない。
彼女が築き上げた砂の城を、論理という名の重戦車で粉砕する処刑の記録だ。
そして、すべてを清算した断罪の果て。
「悪役令嬢」と呼ばれた婚約者が、自らの意志で選択した「答え」とは――。