あらすじ
旧式巡洋艦の解体作業中、しがない宇宙船整備士ルカ・ベレトは、
星の動きと人間の運命を記録した謎の観測核を拾ってしまう。
そこに記されていたのは、
「特定条件下で、運命の配偶者候補と遭遇する確率上昇」――。
結婚相手探しのつもりで自由港へ向かったルカだったが、
待っていたのは銀髪の女セレナとの危険な共闘、
金と女とギャンブルによる大失敗、
そして“星の動き”と事故・戦争・人の選択が不気味に噛み合う現実だった。
やがてルカは知る。
それはただの恋愛運や人生逆転の道具ではない。
人の流れ、物流、社会、そして惑星そのものを壊すために使われうる、
銀河規模の災厄の鍵だったのだと。
金に弱い。見栄っ張り。女にも弱い。
どうしようもないのに、ほんとうにまずい時だけ引けない男ルカは、
星を読む者たちと、星ごと世界を切ろうとする敵に巻き込まれていく。
これは、運命の相手を探していた整備士が、
やがて“惑星を壊す思想”に辿り着くまでの最悪な船出である。