あらすじ
20歳で愛犬・マルルと共に事故死した早見敏也。
辿り着いた天界は
あまりに平和で、あまりに退屈だった。
「暇すぎる。……俺、死神やりたい」
軽い気持ちで放った一言が神に届き
敏也は銀髪と漆黒の翼を持つ死神「ジェード」へと姿を変える。
隣には、同じく翼を授かり
主のために霊獣となったマルルの姿があった。
彼らに与えられた任務は
死亡確定日の二週間前に現世へ降り立ち
死者の「やり残したこと」を手伝うこと。
老婆の恋心、孤独な魂、
数え切れない最期を看取る中で
ジェードは死神としての誇りを得ていく。
しかしある日
死者リストに刻まれたのは
あの日残してきた最愛の恋人・相澤杏奈の名前だった。
再会を喜ぶ間もなく知らされる、彼女の絶望的な境遇。
「死神としてではなく、早見敏也として迎えに行ってやれ」
閻魔大王の慈悲を受け
銀の翼を捨ててあの日と同じ姿に戻った敏也は
天使たちを引き連れ
愛する人を地獄から救い出すための「最後の散歩」へと向かう――。