あらすじ
異世界に転生した俺・黒瀬ユウは、生まれた瞬間に「世界から嫌われる呪い」を刻まれる。近くにいるだけで空気が悪くなり、道具は壊れ、初対面の相手にはなぜか警戒される。村の占い師には「お前がいると村が滅ぶ」と断言され、十五歳の誕生日に村を追放されてしまう。
――なのに、おかしい。
旅の途中で助けた腹ぺこ少女には「今日から一緒に住む!」と抱きつかれ、盗賊から救った女騎士には「命の恩人だから結婚を前提に護衛する」と言われ、呪われた森で拾った魔女には「君、最高の実験材料だね!」と目を輝かされる。
俺は嫌われているはずだ。誰も俺に近づかないはずだ。なのに、行く先々で変人ばかりが増えていく。
しかも、彼女たちが俺の“呪い”を調べるうちに、とんでもない事実が判明する。俺が嫌われているんじゃない。世界そのものが、俺を“ある理由”で遠ざけようとしているだけだったのだ。
笑って、騒いで、毎日トラブルだらけ。それでも初めてできた居場所だけは、絶対に失いたくない。
だから俺は、俺を拒絶する世界そのものに喧嘩を売る。