あらすじ

都内の中小企業で働く吉川は、職場で「釈迦」と呼ばれている。 何を考えているか分からない、という理由でついたあだ名だった。 深夜まで鳴り続ける業務連絡、減らないタスク、帰れない空気。 同僚が一人倒れても、翌日には席に戻ってくるような職場。吉川は少しずつ、体の感覚を失っていく。 午前三時、スマホの通知で目が覚める生活。 何を食べたか思い出せない日々。 理由を探そうとしても、どれも決め手にならない。 ある朝、吉川は退職届を作る。 「一身上の都合」と打ちかけて、手が止まる。 自分が辞める理由を、自分の言葉で説明できない事に気付く。 燃えないゴミの日。 彼はそれを出した。 会社にも、誰にも説明できないまま。 ただ、自分の中で終わらせるために。

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カクヨム
カクヨム2026/04/13
  • 現在の作品燃えないゴミの日