あらすじ
本編を先にお読みいただけますと、よりお楽しみいただけます。
王妃ベアトリクスは、最初から何も知らなかったわけではない。
災害で疲弊した伯爵領を救うため王都へ通う伯爵令嬢マリアベルデ・クランツェル。
その痩せ方。
王や王子たちの不自然な気配。
遅すぎるのに、決して途切れない支援。
何かがおかしいと気づきながら、ベアトリクスは確証なく王家を切れずにいた。
だが夜会の断罪は、その曖昧さごと終わらせる。
悪役令嬢として切り捨てられるはずだった娘の告白によって、王妃はついに知る。
自分が守ってきた王家が、何を踏みつけて成り立っていたのかを。
これは、遅れて気づいた王妃が、妻ではなく統治者として王家を裁くまでの物語。