あらすじ
過去のトラウマから記憶の欠落を抱える少女。
彼女は高校入学を機に、新たな自分へと「擬態」して再出発を図る。
そこで出会ったのは、あまりにも痛々しい二人のイケメンだった。
「あんた何者? 魔王ベブルセスのオーラを感じる」
そう言い放つ自称・異世界帰還勇者の八剣郎次。
「妖帝様、お迎えに参りました。私はあなたの護衛です」
そう語る自称・妖(あやかし)の薄墨貴樹。
突拍子もない主張を繰り返す彼らにひっかき回され、岐阜を舞台にした賑やかな学園コメディが始まる。
しかし、そんな物語をカウンセラーへ語る少女の声は、次第に冷ややかな色を帯びていく。
語られるのは、純粋な『愛』か。それとも研ぎ澄まされた『嘘』か。
散りばめられた伏線、噛み合わない記憶。そしてすべてを見通す、もうひとりの自分。
やがて物語のピースが揃うとき、平穏は崩れ、衝撃の真実が姿を現す。
『信頼できない語り手』が仕掛けた、美しくも残酷な逆転劇。
あなたはこの『愛』と『嘘』を、見抜けますか?