あらすじ
いつもの満員電車で起きた、突然の事故。意識が戻ると、そこは自分以外の全てが静止したモノクロの世界だった。退屈な現実に辟易し、「いっそ異世界にでも行ければ」と願っていた彼にとって、それは悪夢の始まりにすぎなかった。
「異世界を夢見たことは確かだ。でも、こんな凄惨な事故の生き残りになるなんて、望んでいない!」
混乱する彼の前に現れたのは、場違いなほど美しい白髪の少女。彼女は感情なく告げる。「貴方以外、全員死にました」。さらに彼女は、理解不能な言葉を続けた。「貴方の死は奇跡であり、新たな世界の希望です」。
生きているはずの俺の「死」が、希望…?
なぜ彼だけが生き残ったのか。少女の言葉が意味するものとは。これは奇跡か、それとも理不尽な拷問か。絶望の淵から始まる、予測不能な物語の幕が上がる。