あらすじ
平凡・平穏を謳歌する高校一年生・波場 優騎(ゆうき)は高校からの帰路で、街灯の下に佇む美少女と遭遇する。
街灯の明かりを受ける彼女の横顔は美しく……しかし、うっすらと透けていた。
淡く紫がかった長髪を揺らす、制服の美少女・睦月 紫苑は幽霊だった。
『あなた、私が見えるんですか?』
睦月は波場の返事を聞くと、大粒の涙を流す。
確かに世界に存在するのに、誰からも認識されない。終わりの見えない孤独に苦しむ睦月に、波場は同情し話し相手になると申し出たのだが。
『この部屋に住まわせてくれませんか?』
『私は貴方に憑くことにしました!』
丁寧な口調、礼儀正しい振る舞い。お嬢様の如く気品を持ちながら、一線を軽々と踏み超える積極的な言動を取る睦月。
睦月 紫苑に憑かれた波場の平凡は、次第に崩れ、爛れていく。
高嶺の花の黒髪ハイスぺ委員長。男に纏わる噂の絶えない金髪ギャル。クラスの隅の隠れ美少女。睦月紫苑との出会いをキッカケに結ばれた奇妙な繋がりは、やがて波場の平穏を終わらせる。