あらすじ

ここに来るまで、長かったような、短かったような……。 おれは内閣総理大臣専用車の後部座席に深く身を沈め、鼻からゆっくりと息を吐いた。途端、車内に満ちている独特の匂いが再び鼻腔を満たした。革とワックスと何かよくわからない、たぶん高級な香料が混ざり合った匂いだ。ああ、これが上級の匂いってやつか……。 そう。おれが今乗っているこの車は、“内閣総理大臣専用車”である。 つまり――。 「総理。先方までもう間もなくです」 「ああ……」 そう、おれが総理なのだ。

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小説を読もう2026/04/13
  • 現在の作品おれが総理 :約2500文字