あらすじ
たんぽぽ組に、今年も十二人の子どもたちが入園してきた。
でも、このクラスはちょっとおかしい。
席に座るなり出口と逃走ルートを確認する子。砂場で精巧なミニチュアの街を作りながら何かを呟く子。ブロックで必ず「壊れない構造」を作る子。何もしていないのに周りがなぜか動く子。そして毎朝、クラス全員分のおにぎりを握ってくる子。
彼らには前世の記憶がある。それぞれに、長くて、重くて、人には言えない過去が。
でも今は三歳だ。にんじんが嫌いで、ピーマンに震え、先生に怒られる。
担任の日向先生はそんな十二人を見て毎日言う。「うちの子たち可愛すぎるー!!」
これは、伝説たちが「えらい」「かわいい」と褒められ嬉しくなるお話。