あらすじ

この世界のステータス鑑定は、神さまの翻訳で成り立っている。 ただし、翻訳の精度は地域の文化水準に左右される。 私が転生したフラグ村では、3より大きい数字は全部「たくさん」。 死亡フラグは伏せ字。恋愛フラグは検閲済み。 ∞(無限)のアイテムストレージを持つ兄は「8個しか入らない雑魚」扱いで勇者パーティーを追放された。 ——でも、私にだけは全部読める。 前世は日本のOL。どの神の加護も受けていない私のステータス画面は、翻訳フィルタの対象外。 死亡フラグも、恋愛フラグも、隠された運命も、全部日本語で丸見えだ。 ある日、翻訳を司る神から一本の赤ペンを渡された。 「頼む。俺の翻訳を、校正してくれ」 ステータスの内容は変えられない。でも、翻訳なら直せる。 伏せ字を開示し、誤訳を正し、この世界にまだ存在しない言葉を広めていけば——人々が読める情報が変わる。情報が変われば、行動が変わる。行動が変われば、運命だって。 フラグをへし折る兄。フラグを立てまくる兄。フラグだけは立たない姉。 そして「俺、この戦いが終わったら——」が口癖の、死亡フラグ常習犯の彼氏。 私はこの愛すべきフラグ一家と、赤ペン片手に世界の誤訳を正していく。 恋愛小説というジャンルを発明し、概念を広め、翻訳神の語彙を増やし、 誰かの「名前に書かれた運命」を、一文字ずつ書き換えるために。 これは校正者の物語。 言葉が世界を変える、赤ペンファンタジー。

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小説を読もう2026/04/13
  • 現在の作品フラグが見える転生OL ~この世界のステータス、翻訳がひどいので校正していいですか?~