あらすじ

1994年の春。 二度の受験に失敗し、生きる気力を失った一ノ瀬彼方は、 綾瀬川の浅い水の中で、偶然一枚の紙飛行機を拾う。 それは、今日の日付が印刷された暦の裏に、 丁寧な文字で書かれた未来からの助言だった。 「死んだらつまんないよ。もうすぐ、かわいい彼女と出会うから」 その日を境に、彼の人生には折々に“紙飛行機の手紙”が届くようになる。 迷い、危機、選択。 そのすべてを導くように、暦は空を越えて彼のもとへ飛んでくる。 やがて彼は深月りおと出会い、恋をし、 猫を救い、父を救い、 紙飛行機の言葉に支えられながら生きていく。 しかし2004年、彼女は突然姿を消す。 そして数年後、彼は知る。 彼女が若年性アルツハイマーに侵され、 記憶を失いながらも、未来の自分へ向けて 必死に暦を折り続けていたことを。

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カクヨム2026/04/12
  • 現在の作品暦は空を超えて