あらすじ
恋愛マスターを自称するカワウソ獣人のシズナ。
小学校時代の幼馴染で、高校で再会した。
昔は教室の隅で一人ぼっちだった地味な女の子。
——のはずが、高校デビューで小悪魔と化していた。
クラスメイトの前では完璧な猫被り。癒し系小動物。
僕の前でだけ本性が出る。毎日からかってくる。距離が近い。やたら触ってくる。
「キミさ、もうちょっと女の子に積極的になった方がいいよ? 恋愛マスターとして忠告しとくけど」
——お前が恋愛マスターなら、なんで誰とも付き合ってないんだよ。
そんなある日、僕の靴箱にラブレターが入っていた。
シズナの尻尾が止まった。声のトーンが変わった。
——恋愛マスターの仮面が、音を立てて割れた。
「ウチだけを見てて。お願い——」
泣きながら押し倒してくる恋愛マスター(自称)は、恋愛偏差値が低すぎる、ただの初心者だった。