あらすじ
繰り返し見る、思い出せない夢。
そこにはいつも、“確かに誰かがいた”という感触だけが残る。
ある日を境に、日常はわずかに歪み始める。
誰にも見えない言葉、存在しないはずの場所、そして手の中に残る古びた鍵。
導かれるように辿り着いた先で、主人公は“自分を知っているはずの存在”と出会う。
しかし、その記憶はどこにもない。
「やっと、来た」
「やっぱり、忘れてるんだね」
その言葉をきっかけに、失われたはずの記憶と、繰り返されてきた時間の存在が少しずつ浮かび上がっていく。
なぜ忘れているのか。
なぜ繰り返しているのか。
そして――何を、救えなかったのか。
すべてを知ったとき、突きつけられるのはたった一つの選択。
それは、何かを守るために、何かを“永遠に失う”決断だった。