あらすじ
家族の借金を肩代わりしてもらう条件で、極寒の北の辺境へと嫁ぐことになった没落伯爵家の三男でオメガのルカ。
契約結婚の相手は、冷酷無比と恐れられるアルファのヴォルグ辺境伯・レオン。
慰み者として扱われるのかと震えていたルカだったが、待っていたのは予想外の温かい暖炉と、無口で不器用な旦那様の静かな配慮だった。
「私に求める義務は何もない。ただ静かに暮らしていればいい」
誰のお荷物にもなりたくないルカは、持ち前の植物の知識を活かし、凍りついた庭の土を自らの手で耕し始める。
そんなルカのひたむきな姿に惹かれ、人間には決して懐かないはずの伝説のもふもふ聖獣「シロ」が仲間入り!
シロの圧倒的な手伝いもあり、不毛の凍土には少しずつ命の緑が芽吹いていく。
そして、ルカの温かい料理と優しさは、孤独に領地を守り続けてきたレオンの凍てついた心をも溶かしていき……。
「これからは、私の魂の伴侶として、隣で笑っていてくれないか」
身売り同然の不幸な始まりから一転。
不器用な冷酷辺境伯と、もふもふ巨大聖獣に囲まれて送る、心温まる辺境スローライフ&溺愛ラブストーリー!
【登場人物紹介】
◆ルカ・エルウィス
没落したエルウィス伯爵家の三男。性別はオメガ。
家族の借金を肩代わりしてもらう条件で、北の辺境へと嫁いできた。
おとなしく控えめな性格だが、芯は強く、植物に関する豊富な知識を持つ。
動物や魔獣に好かれやすい不思議な性質があり、領地で出会った巨大な聖獣をあっさりと手懐けてしまう。
温かい料理を作ることと、土をいじることが好き。
◆レオン・ヴォルグ
北の辺境を治めるヴォルグ辺境伯。性別はアルファ。
無口で表情に乏しく、周囲からは冷酷な人物だと恐れられている。
過去の経験から人間不信気味だったが、領民への責任感は非常に強い。
契約結婚としてルカを迎えたものの、彼のひたむきな姿に少しずつ心を開き、不器用ながらも優しさを見せるようになる。
甘いものが密かに好き。
◆シロ
北の辺境に住む伝説の聖獣。真っ白で巨大な狼のような姿をしている。
本来は人間に懐かないが、ルカから漂う穏やかな気配に惹かれて彼に付きまとうようになる。
もふもふとした分厚い毛皮を持ち、ルカの良き相談相手であり、頼もしい護衛でもある。