あらすじ
王暦650年――薄明の時代。
魔王エヴァリエル・ヴェスベルグと、勇者ハルト・オルブライトの戦いは、熾烈を極めた。
共に歴代最強の実力を持つと謳われた二人。
譲れない決意と意志を剣と盾に、両雄ぶつかり合うと海が割れ、空が震えた。
星の理さえも壊しかねない人知を超越した死闘。
抱えた答えは違えども、背負った覚悟は寸分違わず。
希望と絶望。勇気と憎悪。犠牲と救済。
『勇者』とは?『魔王』とは?救うべき世界とは?
仕組まれた運命。定義された役割への反逆。衝突する二つの意志。
戦いの果て、交わった魂は百年の時を経て蘇る。
王暦750年――夜明けの時代。
オルデア大陸南西部。辺境の村で、記憶を失った男が目を覚ました。
勇者ハルトの覚悟と意志を胸に、百年前の魔王エヴァリエルが出した答えを再び求めて。
失った自分自身を取り戻すため、本当の夜明けを目指して。
永遠に繰り返される、愛と勇気に満ちた素晴らしい物語――その終止符を打つために。
決して交わるはずのなかった二人の、神への反逆が幕を開ける。