あらすじ
「あの日、すべてを失いかけた少女は、四百年前の炎の中で目覚める――」
【あらすじ】
2011年3月11日。東日本大震災の揺れは、大地の封印さえも引き裂いた。
仙台に住む17歳の少女・掃部関楓(かもんぜき かえで)は、崩壊した街の路地裏で、現代に溢れ出した「悪鬼」と遭遇する。
己の無力さと、冷え切った家庭。絶望の淵に立たされた彼女が選んだのは、謎の少女・紅葉に導かれ、戦国時代へと「刻渡(ときわたり)」することだった。
辿り着いたのは、天正元年。
楓を待ち受けていたのは、伝説の古流武術『龍蒼陽炎流』の当主・重之介と、異なる「気」を操る四人の兄弟たち。
鋼の肉体を持つ長男・剛厳
霧のように気配を消す次男・幽水
闘志を燃やす三男・烈火
傷ついた者を癒す末弟・紫月奏
厳格な修行と、戦国の世に息づく家族の温もり。
現代で「空気を読んで」生きてきた楓は、四兄弟との絆を通じて、自身の内に眠る「陽炎の核」を覚醒させていく。
だが、四百年の時を超えた怨念を持つ宿敵・藍撫(あいなで)の影が、再び楓を襲う。
楓は、大切な人を守る力を手にし、現代の絶望を塗り替えることができるのか?
「魂は、時代を超えて呼び合う。あの日の炎が、今日の光となって」
震災という喪失から、最強の武術を経て再生へと至る、圧倒的スケールの和風伝奇ロマン!