あらすじ
目を覚ますと、そこは見知らぬ異世界だった。
平凡な高校生だったはずの俺は、理由も分からないまま放り出される。
だが、この世界では“真名”と呼ばれる名が魂に刻まれており、それを偽ることはできないという。
そして俺が名乗ったその名前は――
かつて世界を救った英雄たちと同じものだった。
存在しないはずの名。
ありえないはずの存在。
何もできない無力なまま、俺はその名だけを理由に“特別”として扱われていく。
だがそれは、救いではなかった。
世界に仕組まれた“試練”の中で、仲間は死に、選択は奪われていく。
これは、何者でもなかった一人の人間が、
“自分自身”と向き合いながら、やがて世界の真実へと辿り着く物語。