あらすじ
王太子アルフレッドの婚約者だった侯爵令嬢リリアーナは、夜会の場で一方的に婚約破棄を告げられる。理由は、王太子が寵愛する令嬢への嫌がらせをしたという濡れ衣だった。
しかし実際には、リリアーナは王家の会計管理、薬品流通、疫病対策まで陰で支えてきた有能な存在だった。愛ではなく責任で王家を支えてきた彼女は、婚約解消を機に王都を去り、領地近くの田舎町で小さな薬屋を開くことにする。
そこで彼女は、町の人々に必要とされながら穏やかな日々を手に入れていく。だが半年後、薬品流通の混乱や疫病対策の破綻で立ち行かなくなった王都が、今さら彼女に戻ってきてほしいと頭を下げてきた。
もう誰かの都合のいい婚約者にはならない。
これは、婚約破棄された有能令嬢が、自分の居場所と誇りを取り戻しながら、必要とされる場所で新しい人生を築いていく物語。