あらすじ
「怨みや恐怖から生まれる気紋を《黒色-コクジキ-》と呼ぶ。それは往々にして強力だが……俺達の国では使用禁止だ」
大陸の中立地帯、砂の街コラン。
そこに暮らす酒運びの青年マルチェは幼少期の記憶を持たず、痛みも感じず、そして──…何故自分に首輪がついているのか、そんなことすら知らなかった。
ある日《黒色》と呼ばれる黒い炎を暴走させてしまったマルチェは、不思議な力を操るシンという青年に助けられたのだった。
■ マルチェ・カルル(18)
鍵穴の無い謎の鉄首輪を付けている青年。とある事件で、自分が禁色である《黒色》を秘めていたことを知る。
■ 真貫 シン(19)
蕃東国の気紋師。無愛想だが誠実な青年で、宝具《霊蹄の皮衣》の使い手である。
■ 梗華(16)
蕃東国の西の森で出会う可憐な少女。生まれつき気紋が不安定で、暴走を恐れている。
人を縛り支配するのは
国か、首輪か、恐怖か、愛か