あらすじ
――すべてを失った少年と、誇りを失った最強の傭兵団。
その出会いが、世界の均衡を揺るがす。
眠ることを知らない“眠らぬ民”サンテス族の少年フィンは、
ある夜、故郷を襲った“正体不明の影”によってすべてを奪われる。
家族も、友も、村も――そして、彼自身の“常識”さえも。
絶望の中で彷徨うフィンを拾ったのは、
実力最強と恐れられ、曲者揃いで知られる傭兵団《鉄の梟》。
団長アリシアは、亡国の令嬢にして怪力の剣豪。
副団長ガルドは、地獄の闘技場を生き抜いた獅子の戦士。
参謀リッカは、狡猾な頭脳を持つネズミ族。
ハーピィ族の少女ルミナは、仲間を包む癒しの翼。
彼らはフィンの祈りに心を動かし、
少年を“仲間”として迎え入れる。
だが、フィンの村を滅ぼした影は、
世界の裏側で蠢く巨大な渦のほんの一端にすぎなかった。
少年の胸に宿る“秘密”。
傭兵団が背負う“過去”。
そして、世界を覆う“見えない力”。
それらが交わるとき、
《鉄の梟》はただの傭兵団ではいられなくなる。
誇りを失った者たちが、
少年の祈りを胸に、
世界の真実へと踏み込んでいく――。