あらすじ
本作は自主企画『柴田恭太朗様の【三題噺 #140】「外」「寝」「信用」』参加作品です。
【あらすじという名の冒頭】
「覚えてたよ。勿論、誕生日でしょ? みんなで祝おうって言ってたじゃん。おめでとう」
教室を出たところで、私は聞きなじみのある声に足を止めた。
廊下のちょっといった先で柊介が誰かと話していた。
二年の女子、別のクラス、多分柊介と同じクラスの子。みんなに囲まれて泣いてるみたいだった。手にはかわいいラッピングがされた何か。涙声でごにょごにょと何か言ってるけどこっちからは聞こえない。多分、誕生日を祝ってくれてありがとうとかそんなのだろう。
柊介はそれを、少し屈んで聞いていた。柊介は背が高い。だから、目線を合わせようとするとそうなる。相槌を打つたびに柔らかそうなブラウンがかった前髪が揺れた。
泣いてる女の子の前にいるのは柊介。リーダーって感じで周りのみんなは柊介を信頼しきっている感じで柊介の相槌に合わせて頷いてて、ひとつの生き物、そんな感じだった。
「っぱ、柊介のセンスっていいわ。マジでいいと思う」
「ねー。めっちゃ前にゆうこが好きなのって言ってたの覚えてるとかやさしすぎでしょ」
柊介を称賛する声が次々とあがる。まるで柊介が誕生日の主役みたいになってるけど、マジ誕生日の子も嬉しそうに頷いてるからこれでいいんだろう。
柊介はやさしくて背が高くてスポーツが出来て勉強もそこそこ出来るイケメン。
それが世の評価。
立花柊介、私の幼馴染。
だが、私は知っている。
いや、私だから知っている。
それがアイツの外面だってことを!
なんか書きたくなった甘酸っぱい青春寝言物語!!